建設分野の特定技能採用|JAC加入・CCUS登録・2号までの流れ
建設分野の特定技能採用|JAC加入・CCUS登録・2号までの流れ
建設分野の特定技能には、他の分野にはない受入要件があります。「他の工場と同じ手順で進めたら、申請の前で止まった」という相談は珍しくありません。
この記事は、建設固有の要件と費用を先に押さえ、2号までの道筋まで一本につなげて整理したものです。
先に結論:建設は「固有要件 + 固有費用」がある
| 建設固有の要件 | 内容 |
|---|---|
| JAC加入 | 建設技能人材機構に正会員または賛助会員として加入 |
| CCUS登録 | 建設キャリアアップシステムに事業者・技能者とも登録 |
| 受入負担金 | JACへ月額(人数に応じて) |
| 人数制限 | 常勤職員数を超えない範囲 |
| 報酬 | 月給制が原則 |
他分野との最大の違いは、報酬が月給制とされている点と、常勤職員数による人数制限がある点です。日給月給で運用している現場は、給与体系の見直しが必要になります。
建設分野の現状
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1号在留者数 | 約50,000人 |
| 受入見込数(5年) | 80,000人 |
| 達成率 | 約62% |
| 2号在留者数 | 3,148人(全分野2位) |
| 自己都合離職率 | 12.1%(平均16.1%を下回る) |
建設は離職率が12.1%と平均より低く、2号の在留者数は全分野で2位です。手続きの負担は大きい一方、定着しやすい分野といえます。
採用までの手順
手順1:JACへの加入
建設技能人材機構(JAC)の正会員である建設業団体に所属するか、JACへ賛助会員として直接加入します。加入していない企業は特定技能外国人を受け入れられません。
手順2:CCUSへの登録
事業者登録に加え、受け入れる技能者本人の登録も必要です。技能者登録はレベル判定の基礎になり、2号取得時の実務経験の証明にも関わります。
手順3:建設特定技能受入計画の認定
国土交通省へ受入計画を提出し、認定を受けます。この認定証が在留資格の申請に必要です。他分野にはない工程で、ここで時間を取られるケースが多くあります。
手順4:在留資格の申請
国内の転職者を採用する場合は在留資格変更許可申請、海外から呼ぶ場合は在留資格認定証明書交付申請を行います。国内転職者の採用実務は特定技能「国内転職者」採用ガイドをご覧ください。
費用は他分野より高くなる
一般的な採用費用に加えて、JACの年会費と受入負担金が上乗せされます。月あたりのランニングコストは他分野より高くなるため、採用計画の段階で5年総額を試算してください。分野共通の費用内訳は特定技能の採用コストを全公開で分解しています。
2号までの道筋
建設分野の2号は、建設分野特定技能2号評価試験と技能検定1級の両方合格、または技能検定単一等級の合格が必要です。加えて、複数の建設技能者を指導しながら工程を管理する、いわゆる班長としての実務経験が求められます。
実務経験の期間は職種によって異なり、CCUSの能力評価基準がある職種はレベル3相当の就業日数(半年〜3年)、基準がない職種は一律3年(645日)以上とされています。
つまり、2号を目指すなら入社直後からCCUSに就業履歴を蓄積しておく必要があります。「試験に受かってから考える」では間に合いません。
よくある失敗3つ
失敗1:日給制のまま採用しようとする
建設分野では報酬の月給制が原則とされています。日給月給で運用している現場は、受入計画の認定段階で指摘を受けます。
失敗2:常勤職員数を超えて採用計画を立てる
建設と介護は、常勤職員数に基づく受入人数の制限があります。10人の会社が一度に10人を採るといった計画は通りません。
失敗3:CCUSの就業履歴を蓄積しない
カードを発行しただけで、現場で読み取りをしていないケースがあります。就業日数が記録されないと、2号の実務経験要件を満たせません。
BIGLIGHTの現場から
BIGLIGHTは名古屋を拠点に、250名以上の特定技能人材を支援し、70社以上の企業と取引しています。建設の案件で最初にお伝えするのは、逆算で3か月多く見てほしいということです。
受入計画の認定が加わるぶん、他分野より手続きが1工程多くなります。工事の着工に合わせて人を入れたい場合、他分野の感覚で計画を立てると間に合いません。
もう一つは、2号を採用するという選択肢です。2号は在留期間の更新に上限がなく、支援計画の策定義務もありません。建設分野は3,148人と全分野2位の在留者数があり、すでに現場で班長として働いている人材が市場にいます。1号を育てるルートと並行して、2号の中途採用も検討する価値があります。
採用前チェックリスト
- JACに正会員または賛助会員として加入している
- 建設キャリアアップシステムに事業者登録をした
- 受け入れる技能者本人のCCUS登録を行う体制がある
- 現場でCCUSカードの読み取りを運用している
- 報酬を月給制で設計した
- 常勤職員数の範囲内で採用人数を計画した
- 建設特定技能受入計画の認定にかかる期間を工程に織り込んだ
- JACの年会費と受入負担金を5年総額に入れて試算した
まとめ
建設分野の特定技能は、JAC加入・CCUS登録・受入計画の認定という固有要件があり、費用も他分野より高くなります。一方で離職率は12.1%と平均を下回り、2号在留者は3,148人と全分野2位です。手続きの負担は大きいものの、長期で働いてもらいやすい分野です。着工に合わせるなら、他分野より3か月早く動き始めてください。
※統計は出入国在留管理庁公表資料(2026年3月末速報)に基づきます。JAC・CCUSの運用は2026年9月時点の情報です。
建設分野の受入要件・2号人材の紹介についてのご相談を承っています。BIGLIGHT株式会社(登録支援機関 21登-006596/有料職業紹介 23-ユ-302414)。無料相談はお問い合わせフォーム、またはTEL 052-908-7944(平日9:00〜18:00)へ。
